こんにちは!本田です。
今回は東洋医学の、五臓(肝、心、脾、肺、腎)のうちの
「肝」について書こうと思います。
東洋医学でいう「肝」は、西洋医学でいう「肝臓」とは少しニュアンスが異なります。
主な生理作用は「蔵血」と「疏泄」で、
血を貯蔵する機能と、血を巡らせる機能が協調することにより、適切な血流量の調節を行っています。
また「肝」は、感情をコントロールする役割や、目、筋、爪とも関連が深く、
肝が失調すると怒りっぽくなったり、目のかすみや充血、筋がつり易かったり痺れたり、爪が変形したり淡白色になったりします。
そして「肝」は五行学説(木、火、土、金、水)の「木」の性質を持っていて、木が上に向かって成長するように気を上に昇らせる性質があります。
それを上から押さえつけられると、気が滞りストレスとなり、「肝鬱気滞」といい精神抑うつ状態となり、胸肋部痛や喉のつかえ感等が現れます。
それがさらに悪化すると「肝火上炎」という状態になって、頭痛・眩暈・耳鳴・不眠等の症状が起こり怒りっぽくなります。
怒りは肝を傷め、肝が傷つくとさらに怒りっぽくなり悪循環に陥ります。
ストレス社会で「肝」を傷めている方は多いと思います。
ストレス対策に鍼灸を受けてみるのもオススメですよ!